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心臓への負担による影響はないのか?

心臓が痛い男性

パニック障害のパニック発作が起こると、心臓の鼓動が激しくなり、胸が苦しくなるといった症状があるため、患者はあまりの苦しさから「心臓が破裂する」「心臓が止まってしまう」という恐怖を感じます。

 

パニック発作はそれほど激しいものであるため、こうしたことが繰り返されると、心臓に負担がかかり、だんだん弱っていき、いずれは心停止してしまうのではないかと考えるのも当然といえるでしょう。

 

たしかに、健康な人に比べると心拍数が多くなるので、多少の負担は考えられますが、パニック発作によって心臓が停止したという報告は存在しません

 

また、つらい発作を繰り返して苦しい思いをしている人が、何の対策も講じずに放置することはなく、近所の内科医院から大病院など、いくつかの病院へ行くなどして発作の原因を解明しようとします。

 

もちろん、パニック障害だと正しく診断されるまでには時間がかかる可能性がありますが、いずれは原因が確定し、適切な治療を受けて症状が改善されることになります。

 

パニック障害の治療では、必ず薬物療法が行なわれます。現在では非常に有効な薬があるので、パニック発作が抑えられ、心臓への負担は解消されます。

 

そもそもパニック障害はストレスなどが原因で脳の機能が誤作動を起こすことで生じる病気であり、心臓に問題があって起きるものではありません。この点を理解しておくだけでも、余計な心配をしたり、過剰に不安を抱いたりせずに済むはずです。

 

看護師

それでも心臓への負担や心臓病が心配な人は、検査を受けて、きちんと調べてもらうといいでしょう。不安を抱えたまま生活していると、かえってそれがストレスとなって、パニック発作を引き起こす原因となってしまう可能性もあるので、はっきりさせたほうがいいでしょう。

 

心臓を調べる検査には、主に「ホルター心電図」「超音波検査(心臓エコー)」「心臓カテーテル検査」「心筋シンチグラム」などがあります。また、規模の大きな病院では、心臓を専門に調べる「心臓ドック」を行なっているところもあるので、こうしたところで一度、完全にチェックしてもらうのも有効でしょう。

 

様々な検査を受けた結果、心臓にはまったく問題が見つからなかったにもかかわらず、必要以上に心臓への負担を心配する人がいます。パニック発作では激しい動悸が起きて、患者は死の恐怖を感じるほどなので、いくら医師から「問題ない」とお墨付きをもらったとしても、不安を払しょくしきれないのもやむを得ないことといえるでしょう。

 

しかし、あまりにも過剰に心配し過ぎると、「心臓神経症」という病気になってしまう可能性があります。

 

この心臓神経症は、心臓にはまったく異常がないにもかかわらず、動悸や胸の痛み・不快感、息切れなど、本当に心臓病になってしまったかのような症状があらわれる病気で、神経質な性格の人や過度に心配性な人によく見られるものです。

 

さらに、不眠などの睡眠障害や抑うつ症状ばかりか、パニック発作が起きて救急車で病院に搬送されるケースもあります。

 

あくまでもパニック障害は「心の問題」であって、心臓の異常が起因するものではないということをしっかりと覚えておきましょう。