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年々増加いしているパニック障害!その傾向について

看護師

パニック障害は、以前は「不安神経症」や「全般性不安障害」と呼ばれるのが一般的でしたが、1980年に米国精神医学会で独立した病気として認められ、1992年に世界保健機関(WHO)で正式に「パニック障害」という病名で登録されました。

 

病気そのものは古くから存在が確認されていましたが、素人にはわかりにくい曖昧な位置づけでしたが、はっきりと「パニック障害」という明確な名前がつけられたことで、世界的に広く知られるようになりました。

 

このように、パニック障害が広く認識されるようになったのは、比較的、最近のことでもあるため、日本国内にどれくらいの患者がいるのか正確な数はわかっていませんが、数百万人いるともいわれており、相当数の人たちがこの病気に苦しめられているとされています。

 

正確な患者数はわかっていないものの、確実に急増していると考えられます

 

パニック障害の患者数を世界的に見ると、各国の研究報告によってばらつきがあるため実数を挙げて比較することはできないものの、発展途上国よりも先進国になるほど、パニック障害の頻度は高くなる傾向があります。そのため、パニック障害は、文明の進歩や、文化の発展に伴って増加すると考えられています

 

文化が発展することによって社会は複雑化し、仕事や人間関係が多様化していきます。そのスピードに人間がついていけているうちは問題ないものの、近年、急速に情報化が進み、文化の発展スピードは著しく速まっており、それに人間がついていけなくなってきているのが現状です。

 

人間が適応しにくい状況は、いくつもの大きなストレスを生み出し、人々は日々、過大なストレスにさらされながら暮らすことを強いられています。ストレスは人の心をむしばみ、その象徴として、うつ病が近年、急増しています。

 

厚生労働省の調査によると、うつ病の推計患者数は、平成11年には33万5,000人だったのが、平成17年には66万6,000人に倍増しています。このような急激な増加を見せている病気は他にはありません。

 

うつ病とパニック障害には密接な関わりがあり、うつ病が原因でパニック障害が引き起こされたり、逆にパニック障害からうつ病を併発するケースも少なくありません。

 

つまり、うつ病が増えれば、パニック障害も増えるといえるわけです。うつ病が急増している現在、パニック障害も急増していると考えるのが妥当といえるでしょう。

 

しかし、この病気は「パニック障害」としての正式な歴史は浅く、認知度も決して高いとはいえないため、自分がすでにパニック障害になっていることに気づかず受診していない人や、受診したとしても、一般の内科では自律神経失調症など他の精神疾患と診断されることも少なくないため、予備軍も含む潜在的なパニック障害患者は想像以上のスピードで急増しているものと考えられます。