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栄養療法による治療とは?その効果について

ダイエットで悩む女性

パニック障害と食生活は無関係のように思われがちですが、それは大きな誤解であり、両者は実は非常に密接な関係にあります。

 

つまり、栄養バランスが崩れるとパニック障害を引き起こす恐れがあるのです。

 

パニック障害は男性よりも女性に多く、しかも20〜30代に顕著に見られる病気です。この年代の女性は、なんらかのダイエットをしていることが多く、それがパニック障害を誘発しているケースが少なくありません。

 

食事を抜いたり、極端に量を減らすなど無理なダイエットをすると、当然のごとく、全身の栄養が不足することになります。これがパニック障害を引き起こしたり、症状を悪化させる要因となってしまうことが多々あります。

 

まず、栄養が不足すると血糖値が低下し、この状況をどうにかしようと脳が反応してアドレナリンの分泌が促進されます。こうなると、不安感が出たり、イライラした気分になります。

 

そのため、自律神経のバランスが崩れてパニック障害になったり、症状が悪化してしまう可能性があります。

 

こうしたことから、無理なダイエットはもちろんのことながら、普段から空腹を我慢せずに、お腹がすいたらきちんと食事をとり、必要なエネルギーを摂取することが大事です。

 

単に満腹感を得るために水をたくさん飲んだり、頻繁に間食をしたり、インスタント食品ばかりをたくさん食べるのではなく、十分な栄養が含まれた、バランスのよい食事を1日3回、きちんと食べることが大事です。

 

牛乳

空腹時には、エネルギーを生産してくれるたんぱく質を多く含んだ食品を食べるのが理想的です。たとえば、牛乳やチーズ、煮干、雑穀類の入った食品は、豊富な栄養を手軽に摂取することができるので大変有効です。

 

すでにパニック障害になってしまっている場合は、健康な人よりもはるかに大きな不安やストレスによって、心身ともに消耗し、疲労が蓄積しています。発作を再発させたり、症状を悪化させないためにも、健康な人以上に食生活に気をつけなければなりません。

 

そのためには、「糖類」を多く摂るようにしましょう。この糖類とは、一般に言う「炭水化物」のことです。厳密には、炭水化物の中に糖類が含まれるのですが、同一のものと考えていいでしょう。

 

血糖値が下がるとパニック障害が引き起こされる可能性があるので、炭水化物(糖類)を多く摂取して、血糖値を安定させることで、パニック障害の発症や、パニック発作を予防することができます。

 

糖類には「単糖類」と「多糖類」があり、普段の健康維持やパニック障害予防のためには、単糖類は控え、多糖類を摂るようにすることが基本です。

 

単糖類について

ケーキ

単糖とは、それ以上加水分解されない糖類のことで、体内に取り込まれると、そのままエネルギーとして使うことができます。そのため、いわゆるジャンクフードなどを食べて単糖を大量に摂取すると、血糖値が急上昇するため、極力、摂取しないようにしましょう。

 

この単糖を多く含む食品は、基本的に甘い物ばかりなので、お菓子やケーキなどは控えたほうがいいでしょう。ただ、同じ「甘い物」でも、果物は血糖値の急激な上昇を招かないうえ、ストレスに対する抵抗力を高めるビタミンCをはじめ、様々な栄養が含まれているので、積極的に食べるといいでしょう。

 

多糖類について

ご飯

一方、「多糖類」は、数百から数千個もの単糖類で構成され、穀物に多く含まれています。代表的な食品としては、ご飯、麺類、パンなどが挙げられます。

 

多糖類は、単糖類と比べると吸収のために約4倍の時間がかかるため、血糖値の上昇が緩やかです。そのため、血糖値の下降も緩やかなので、甘い物が無性に食べたくなるといったことが少なくなります。

 

また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンを生成する働きを持つトリプトファンを含んだ食品を摂取することも重要です。トリプトファンを多く含む食物には、乳製品、卵、豆類、バナナ、海苔、マグロなどがあります。

 

パニック障害を予防したり、発作が起きることを防ぐには、栄養を十分に摂取できる、バランスのとれた食生活を心がけることが大事です。