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バセドウ病との共通点や違いについて

バセドウ病の女性

パニック障害と似た症状があらわれることでも知られている「バセドウ病」は、20〜30代の若い人に多く見られる病気です。

 

心臓がドキドキしたり、脈が不規則になったり、ダイエット中でもないのに体重が落ちたり、あるいは、ちょっと動いただけでも疲れるといった症状が特徴ですが、悪化すると意識障害が起きることもある恐ろしい病気です。

 

バセドウ病は、命に関わるようなことはまずありませんが、きちんとした治療が必要です。そのためには、この病気のことをよく知っておくことが大事です。

 

バセドウ病は、甲状腺ホルモンの過剰分泌によって発病します。「甲状腺」は、エネルギーの代謝を活発にする物質である「甲状腺ホルモン」を作っている臓器のことで、喉仏の下に位置し、縦4.5cm、横4cmほどの大きさがあります。

 

甲状腺ホルモンは代謝を活発にする役割があるため、これがなければ身体はどんどん老化していき、人間は生きていくことができません。だからといって、たくさん分泌されればいいというものではなく、あくまでも“適度”である必要があります。

 

しかし、この甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてバセドウ病になってしまうことがあります。

 

バセドウ病の原因について

喉が痛い女性

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病の原因には、人間が誰でも持っている免疫が深く関わっています。

 

免疫は、体内に侵入した外敵から身体を守るためのもので、ウイルスや細菌などが侵入すると、それらと戦うために抗体が作られます。

 

この抗体は、本来ならば、身体に害を及ぼすものだけを攻撃しますが、稀に自分自身を攻撃する抗体が作られてしまうことがあります。これが「自己免疫疾患」と呼ばれる状態であり、そのうちのひとつがバセドウ病なのです。

 

どうしてこのようなことが起きてしまうのかは明らかになっていませんが、バセドウ病の患者の多くは、身内にも同じ病気の人がいることから、遺伝が関係していると考えられています

 

バセドウ病は、動悸や不安感、冷や汗が出るといった症状があらわれるため、パニック障害と間違われることがあります。こうした症状を医師に訴えただけではバセドウ病だと気づいてもらえず、誤った診断をされてしまうことも少なくありません。

 

バセドウ病だと正しく診断してもらうには血液検査が欠かせません。バセドウ病の場合は、甲状腺を刺激する「TSHレセプター」という抗体が血液中に含まれているので、この抗体が確認されれば、バセドウ病だと確定されます。

 

バセドウ病の治療について

バセドウ病の治療では、甲状腺を部分的に破壊する作用を持つ成分が含まれているアイソトープ(放射性ヨード)を用いた薬物療法が行なわれるのが一般的ですが、症状の程度などによっては入院が必要になることもあります。

 

パニック障害と似た症状があって間違われることがあるバセドウ病は、適切な治療を受けることで通常の日常生活を送ることができます。