このエントリーをはてなブックマークに追加  

アルコール依存症とはどういった病気なの?その特徴について

アルコールにおぼれる男性

パニック障害の代表的な合併症のひとつに「アルコール依存症」があります。パニック障害やうつ病など心の病を抱えている人は、不安や心細さを解消するためにお酒に頼るようになり、いつしか飲まずにはいられなくなってしまうのです。

 

アルコール依存症は、かつては「アル中(アルコール中毒)」と呼ばれ、本人の気持ちの問題、つまり意志が弱いだけといったように軽く見られる風潮がありますが、実はれっきとした病気なので、適切な治療が必要となります。

 

特に、パニック障害やうつ病の人は、お酒を飲むことでつらい病気のことを忘れて楽しい気分になることができます。実際、一時的にではあるものの、アルコールには発作を抑える効果があるため、お酒をやめることができなくなってしまいがちです。

 

最初はビール一杯だけだったのが、いつしかウィスキーのボトルを空けるほど飲むようになり、昼夜を問わず、常に飲んでいないとイライラして手が震えるといった症状があらわれるようになります。

 

こうした不快な症状から解放されるために、さらにお酒を飲むということを繰り返すようになりますが、不安や発作を抑える効果は一時的なものに過ぎません

 

数時間後にはアルコールの効果が切れ、より強い不安や憂うつ感が蘇えってくることになります。こうした状態から逃れるために、さらに大量のアルコールを飲むようになり、どんどん飲酒量が増えていくという悪循環に陥ってしまいます。

 

こうなると、パニック障害やうつ病をますます悪化させることになってしまうため、アルコール依存症を治すために抗酒剤を服用するという治療法が行なわれます。

 

アルコール依存症の治療法について

抗酒剤にはいくつかの種類がありますが、代表的なものにはシアナマイドやノックビンなどがあります。

 

抗酒剤にはアルコールによる“酔い”の原因物質であるアセトアルデヒドの分解を阻害する成分が含まれています。そのため、抗酒剤を服用してからお酒を飲むと、わずかな量でも大量に飲酒したように泥酔し、気分が悪くなって頭痛や吐き気といった不快な症状があらわれます。

 

これによって、患者はお酒を飲むことを嫌うようになり、その結果として断酒につながっていくわけです。

 

ただし、抗酒剤を用いた治療が誰にでも効果があるというわけではありません。

 

パニック障害などになる前から、もともとお酒が大好きな人の場合は、不快な症状があらわれることがわかっている抗酒剤をわざわざ服用するようなことはしません。

 

また、表向きはきちんと服用しているように装い、実はこっそり捨てているというケースもあります。

 

したがって、抗酒剤は、患者自身が本気で治そうという気持ちになり、自分から服用しなければ効果は期待できません