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広場恐怖とはどういった症状なの?その特徴について

医師

パニック障害の症状のひとつである「広場恐怖」は、「予期不安」と同様、まず最初に起きた「パニック発作」が大元になって引き起こされます。

 

パニック発作は、何の前触れもなく激しい不安や恐怖に襲われ、強い動悸や息ができなくなるような感覚になるため、「このまま死んでしまうのではないか!?」、あるいは「狂ってしまうのではないか!?」と思ってしまい、救急車を呼んで病院に運ばれることが多くあります。

 

ただ、病院に着く頃には、何事もなかったかのように症状が治まっていることも少なくありません。パニック発作には胸の苦しさや、呼吸困難などの症状が伴うものの、心臓や呼吸器の病気ではないため、心電図などの検査を行なったとしても、まったく異常は見つからないのが特徴です。

 

悩みを持つ女性

身体的には何の異常もなくても、パニック発作では激しい身体症状があらわれるため、患者は症状の原因がわからないため、当然、症状を予防したりコントロールする術がなく、常に発作の再発への不安と恐怖にさらされることになります。

 

そのため、発作が起きた場所や、それに似た状況や環境などが怖くなって近づけなくなります。

 

また、発作が起きた場所の近くに行ったり、あるいは頭に思い浮かべだけで恐怖心が湧きあがり、発作が再発してしまうことさえあります。

 

このように、発作の恐怖にとらわれ、まだ起きてもいない発作が「起きるかもしない」と予測して思い悩むようになることを、パニック障害の「予期不安」と呼びます。

 

パニック発作の予期不安から生じる症状に「広場恐怖」があります。

 

発作は、いつどこで起きるかわからないため、すぐに逃げ出すことができない場所や、誰かに助けを求めることができない場所に対して強い不安・恐怖、不快感、忌避感を覚えるというものです。

 

パニック発作を経験した人のうち、7割以上は広場恐怖であるとされています。

 

“広場”というと、公園や運動場など広くて開放的な場所と誤解されがちですが、実はその逆で、繁華街や街中の人混み、電車・地下鉄やバス、新幹線、飛行機などの公共交通機関、エレベーターやトンネル、倉庫や窓のない部屋、地下室などの閉ざされた空間、さらに会議室や行列のような束縛された状態があります。

 

繁華街

 

重症の場合、閉塞空間に関しては、トレイやお風呂、束縛された状態では、理美容院や歯医者、MRI・CT検査などが不安や恐怖の対象となることもあります。

 

コンサート会場や体育館なども同様で、大好きなミュージシャンのコンサートであっても、怖くて入場することができなくなってしまうことがあります。

 

また、高速道路や、渋滞した道路を恐れたり、自宅から遠く離れたり、一人での留守番ができなくなってしまう人もいます。

 

孤独な男性

このように、患者が不安や恐怖を感じて避けるようになる場所や環境には様々なものがあり、患者によってその種類や程度は大きく異なります。

 

また、広場恐怖の対象となるのは特定の場所や環境だけではなく、その範囲や対象はどんどん拡大していく傾向があるため、適切な治療を受けずに放置すると、家から一歩も外出できなくなり、しかも誰かが常にそばにいなければならない状態になってしまうことになるので、早めに専門医を受診するようにしましょう。


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