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実は身近な病気とも言えるパニック障害について

パニックになる男性

パニック障害は、不安神経症のひとつで、「PD(パニックディスオーダー)」「パニック症候群」などとも呼ばれます。

 

この名称からもわかるように、いきなりパニック状態に陥る病気で、その症状の激しさは「心臓が口から飛び出るほど」などと表現されるほどです。

 

非常に特殊で珍しい病気のように思われがちですが、パニック障害は特別な人がかかる病気ではなく、誰もが発症の可能性を持っている身近な病気といえます。

 

そのため、今まで健康的に過ごしていたとしても、ある日、突然、苦しい発作に襲われる可能性があるのです。

 

パニック障害の代表的な症状である「パニック発作」は、いきなり心臓の鼓動が高まって呼吸が苦しくなるため、「このままでは死んでしまうのでは!?」という激しい恐怖に襲われます。

 

 救急車

その突然の“異変”は、本人だけではなく周囲の人も気がつく明確なものであるため、驚いて救急車を呼んで病院へ搬送されることも少なくありません。

 

ところが、発作は長く続くことはなく、病院に到着する頃には、何事もなかったかのように治まってしまいます。

 

こうしたことから、仮病やヒステリーなどと誤解され、周囲から白い目で見られてしまうこともあるようです。これは、パニック障害がまだ十分に認知されていないことをあらわしており、患者は「周囲の無理解」によって、さらにつらい思いを強いられることになります

 

これが一度だけならまだしも、パニック発作は、ほとんどの場合、何度も繰り返し起こります。もちろん、症状が軽い患者であれば、一度で済むケースもありますが、そうしたことは極めて稀といえます。

 

一度でも発作を経験し、死を意識するほど激しい恐怖を味わってしまった人は、「また発作が起きるのではないか?」という強い恐怖と不安に囚われてしまいます。

 

そして、発作が起きた場所や状況、それに似た環境を避けるようになり、さらに恐怖や不安が膨らむにつれて、どこに行っても発作が起きそうな不安に襲われ、1人では怖くて外出できなくなり、家から一歩も出られなくなってしまうこともあります。

 

パニック障害のもっとも厄介なところは、このようにして家に引きこもるようになり、仕事など通常の社会生活を送ることができなくなってしまうところにあります。

 

パニック障害による苦痛は、他人の想像をはるかに上回るほどつらいものであるにもかかわらず、日本ではまだ認知度が決して高くないのが現状ですが、アメリカでは、パニック障害の苦痛や生活に及ぼす影響は、心筋梗塞と同レベルであるとされています。